トランプ関税で下落のトヨタ自動車は買いか?

はじめに
長年にわたり日本市場でのリーダーシップを維持しているトヨタ自動車(7203)
トランプ大統領の関税により、年末の3000円台から2700円まで値下がり中
これを見て「自動車業かのトップだし、今の下落タイミングで投資確定でしょ!」と思ったあなた。
それは違います。
トヨタ自動車は良い企業ですが、しっかり確認する必要があるので本文を最後まで読んでください。
けいは投資するか?(結論)
僕は トヨタ自動車に投資しません。
その理由はたったひとつです!
◯配当利回りが3%台と割安とは言えない
え、それだけで買わないことになるの?

僕は配当からの所得で自由になりたいので、
業績が良くても4%を超えてくる(可能性があるのも含め)ものしか買いたくないです
(わがままかもですが)
そこで今回は、なぜトヨタの株を買うべきでないのか?初心者にもわかりやすく解説します。
トヨタ株は買うべきか?理由を3つ解説
このパートの要約
トヨタ株を買うことはおすすめしません。
・販売台数の減少と営業利益の前期比より減少
・認証不正問題
・配当利回りは割安はない
以下では、トヨタ自動車 株をおすすめしない理由を3つご紹介します。
順番に見ていきましょう。
販売台数の減少と営業利益の前期比より減少
(参照:トヨタ自動車 決算報告)
前年期から全体的に減少しているのが見てとれますね。
販売数が減少=売上減少
に直結しているので、これは無視できないところです。
営業利益も前年比で、マイナス5607億円になっています。
ただこれまでも+ー30%もあったので、許容の範囲内かと思います。
認証不正問題
認証不正問題、、??

これは車両の型式認証に関連する試験で不正行為を行っていたことが明らかになった問題です。
そして、2024年1月26日に国土交通省の指示により調査が行われ、不正に該当する機種の出荷停止命令が出されました。
これにより、販売台数の減少や消費者としての信用が低下しました。
不正してたのはわかるけど、今はどうなってるの?

結論、色々と改善していってます!
・認証業務への経営関与を強化
・認証業務への経営関与を強化
・「章男塾法規認証TPS自主研究会」を設立し、企画から生産準備まで認証プロセス全体の改善
と改善を進めています。
進めていますが、まだ不正から1年少ししか経っていないので、まだ様子をみたいです
(卑屈かもしれませんが、慎重に、、)
配当利回りは割安はない
トヨタ自動車の株価は現在:2700円です(2025/3/28時点)
そして利回りは約3.3%です。
(ちなみに配当は2025年は90円の予想)
個人的には良い企業・良い財務状況であって3.8%を超えてこないと買いたくないです。
なので、トヨタ自動車も買いません。
じゃあいつ買えばいいの?

結論、配当利回りが3.8%を超えた時です。笑
当たり前ですよね。すみません。
僕は基本的に配当金から利回りを算出して、欲しい株価になったら買うようにしています💡
今回のトヨタ自動車の場合は、、
現在)90円(配当金)÷ 2700円(株価)× 100% =3.333….%(利回り)
になります。
そこで (利回り)を3.8%に設定しすると、、
希望)90円(配当金)÷(3.8%:希望利回り × 100%)=2368.421円(株価)
このように算出します。
なので、株価が2368円以下になったら買うようにしています。
トヨタ自動車の事業内容と業績
💡このパートの要約
・トヨタ自動車は国内シェアが約49%と日本市場トップ
・売上は4.9%増だが、不正認証問題などの影響で営業利益が13.2%減
ここではトヨタ自動車の基本情報についてまとめます。
以下の2つの情報について詳しく見ていきましょう。
・事業内容
・業績
事業内容
(同社HPより)
トヨタ自動車では、以下の主に3つの事業を運営しています。
①自動車事業
②金融事業
③その他の事業(住宅やITなど)
自動車事業
国内外で自動車の製造から販売まで行っています。
普通車・小型車の国内シェアは50%を超えており、国内競合他社のホンダ(2位:14%) 日産(3位:8.8%)と大きく引き離しています。
国内では圧倒的だね!

金融事業
意外と知られてないですが、「トヨタファイナンス」として金融事業もしています。
主に自動車の購入を支援するための金融サービスを提供し、クレジットカードや保険サービスも展開しています。
金融事業のみの営業収益は3兆659億円と、前年に比べて20.5%の増収 となっています。
営業利益も4,962億円と、前年に比べて19.0%の増益となっています。
その他の事業(住宅やITなど)
「トヨタホーム(住宅事業)」や「トヨタマリン(クルーザー事業)」など、色々と事業展開しています。
それぞれの詳しい状況は分からず、「その他の事業」として掲載されています。
トヨタも色々とやってるんだね〜

業績
トヨタ自動車の2023年度(2024年3月期)は、
売上高35兆6735億円(前年同期比4.9%増)
営業利益: 3兆6794億円(前年同期比13.2%減)となりました。
純利益がマイナス13.2%ってなんで??

やはり、認証不正問題や販売台数の減少が大きいですね。。
トヨタ自動車の今後はどうなる?
💡このパートの要約
・最終決算の業績見込みはプラスに上昇修正
・為替で約500億円も変動する
・2025年度の業績見込みはプラスに上昇修正
今年度は利益がマイナスだったけど、大丈夫なの?

実は全体的にプラス見込みです!
理由としては
・円安の進行
・ハイブリット社の伸びが好調
が大きく影響しています。
為替で約500億円も変動する
トヨタ自動車は、1円の円安で営業収益を約500億円押し上げる効果があるとされています。
同社の期初予想では、2025年3月期(2024年4月1日から2025年3月31日)の平均為替レートを1米ドル=145円と想定していましたが、直近では1米ドル=152円に修正しています。
予想を上回る円安により、利益を大幅に押し上げることになります。。
【まとめ】今は買わない
トヨタ自動車は財務優良な企業ですが、
現在(2025/3/31時点)での利回りが約3.3%と魅力的ではないです。
せっかく投資するのに、配当金が少なかったら悲しいですからね!
良い時期になるまで一緒に見守っていきましょう。
けいのブログでは、この他にも日本の優良銘柄についてまとめた記事をまとめているので、ぜひあわせてご覧ください。