果物畑で学ぶ 「分散の重要性と最初の失敗」

はじめに
以前に、“ジョンと果物畑”の物語を通して、高配当株投資の基本を解説しました。
以前の内容をまとめると、、
物畑(=企業)を育てていたジョンが、ある財団から「50%増しで畑を買いたい」という申し出(TOB)を受けました。
ジョンは悩みながらも、
- 価格が魅力的なら売却を検討する
- ただ、新たな畑(=次の投資先)はじっくり選ぶ
という投資の考え方を学びました。
また、TOBに対しては──
- 市場で売却して即資金化する
- TOBに応じて確実に売却する
という2つの選択肢があり、
それぞれの「メリット・デメリット」を知りました。
今回はこの続きとして、「畑を売った後、どうやって次の投資先を見つけたのか?」という
実際に投資の世界で役立つ“資金再投資”の考え方を一緒に学んでいきます!
それでは進めていきましょう📘✨
お話:分散は重要なの?
最初の失敗

ジョンは最初に果物を育てるとき、大きな失敗 をしてしまいました。
というのも村には 「1つの畑には1種類の果物しか育てられない」 というルールがあり、
村長は次のことを強く伝えていました。
1️⃣ 果物栽培には多くの困難がある
2️⃣ 1種類の果物だけだと、病気や災害で全滅するリスクがある
3️⃣ だから畑は分散して30か所以上持つこと
しかし、ジョンには30か所分の資金がなかったため、まずは1つの畑だけを購入し、リンゴを育て始めました。
台風襲来で全滅
収穫期が近づいたころ、村に台風が襲来しました。
ジョンのリンゴ畑は、すべての実が落下し、売り物にならなくなってしまいました。
1年間育ててきた努力も、肥料代も、すべて無駄になってしまったのです。
一方、村長の教えを守り、さまざまな果物を複数の畑で育てていた人たちは、
- 収穫期の異なる果物を持っていた
- 台風に強い作物を育てていた
これによって 大きな損失を防ぐことができていました。
失敗からの考え
この失敗から、ジョンは心に誓いました。
「まずは30か所の畑を持てる資金を貯めよう。
そして、万一収穫がゼロでも生活できる資金を持った上で、果物づくりに再挑戦しよう!」
こうしてジョンは投資用の資金を貯め始めました。
まとめ:投資の世界でも分散が重要
高配当株投資でも、分散は命綱です。
ジョンのように、1つの畑(=銘柄)だけに依存していると、
✅ 突然の暴落
✅ 思わぬ業績悪化
✅ 予期せぬ無配転落
で大きな損失を被るリスクがあります。
そこで大切なのは
◯最初から分散すること
これが、安定した資産形成の第一歩です。
でもどれくらい分散すればいいの?

端的にお伝えすると、30銘柄・15セクターが目安です。
セクター(業種)の集中も危ないです⚠️
セクターは下図のように循環していくものです。

(参照:stock class HPより)
だからこそ、セクター(業種)の分散も大切です。
あなたも、ジョンのような経験を無駄にせず、
最初から「分散投資」を意識して、賢く資産を育てていきましょう!