【利回り4.5%超】日本たばこ産業(JT)の裏に潜むリスクを解説

はじめに
「利回りランキングでいつも上位に出てくる日本たばこ産業(JT)って実際どうなの?」
「配当利回り4.5%超えなら、もう投資確定でしょ?」
そう思ったあなた、ちょっと待ってください!
JTは確かに高配当で有名な企業ですが、落とし穴があります。。。
この記事では、JTに投資すべきかどうかをわかりやすく徹底解説します!
📌 結論:私は日本たばこ産業(JT)に投資しません。
その理由もあわせて、JTの魅力やリスクについて解説していきます。
結論
以下の3つの理由から、僕は日本たばこ産業(以下 JT)に投資しません。
- 配当性向が100%を超えている。
- 現在の配当利回りは、過去10年平均よりも低く、割高感がある
- たばこ業界に対する風当たりが強まり、長期的に逆風が続く懸念
JT株をおすすめしない理由3選
① 配当性向192%は異常水準
JTは以前から株主還元に積極的でしたが、2024年の配当性向は192.2%と過去最高になっています。

📌 適正な配当性向は30〜50%が目安とされており、現状は明らかに無理をしている水準です。
このままの利益水準では、減配や業績悪化リスクも十分あり得ます。
② 現在の利回りは割安ではない
配当利回りは4.78%(2025/4/12時点)と高めに見えますが、過去10年平均の5.72%と比較すると低いです。
つまり、今の株価は配当利回り的には割高な状態とも言えます。

過去に6%・7%超えてる時があるんだね!!

📌 「今はお得に見えるけど、実は過去の方が良かった」という落とし穴に要注意!
③ カナダ訴訟の影響が大きすぎる
JTはカナダにある子会社を通じて、たばこに関する健康被害の集団訴訟に巻き込まれました。
・3社合計の和解金:約3兆5,600億円(JT分は未開示)
・2024年度には3,756億円を引当金として計上し、営業利益は赤字に転落 ・支払いは今後20〜30年かかる見通し

(参照:日本たばこ産業 2024年度 決算説明会資料)
📌 これが今後の利益・配当・企業価値に与える影響は、大きいでしょう。。。
JTの基本情報と業績
事業内容
JTの主な事業は以下の3つ:
- たばこ事業:国内シェア約60%、政府が株式の3分の1以上を保有する特殊会社
- 医療事業:医薬品の研究・開発・販売(鳥居薬品が担当)
- 加工食品事業:冷凍食品・調味料など幅広い商品を展開

業績(2023年度)
- 売上高:31,498億円(前年比+10.9%)
- 当期純利益:1,792億円(前年比-62.8%)

マイナス62%はやばくない!?

📌 営業利益が赤字化した要因は、先ほど説明したカナダ訴訟による巨額の引当金が原因です。
JTの今後の見通し
- 2025年度もマイナス業績が予想されている

総販売数も減少傾向で、利益もマイナスと、すでに来年度の先行きが怪しいです。
理由としては
・日本・ロシアなどの主要な市場における需要の減少
・インフレに伴うコスト増加
が大きく影響しています。
- 国内外でのたばこ販売数も減少傾向
加熱式たばこが増えてきていますが、全体的な販売量は減少傾向です。

- 喫煙率の低下が長期的な売上減に直結
販売数の減少=喫煙率の低下を意味しています。
これはJTにとって売上の減少に直結します。

(参照:健康ネット 最新たばこ情報)
年々減少しているね、、、

これにより、「今後成長が見込める業種」とは言いがたい状況です。
まとめ
JTは、確かに高配当な企業ですが…
- 業績の先行き不安
- 異常に高い配当性向
- 長期的に厳しい事業環境
こうした点を踏まえると、今は“買わない”という判断が妥当と考えます。
✅ 投資するなら、もう少し株価が割安になったタイミングや、業績改善が見えてからの方が安心です。
(そのタイミングが来たら、Xやブログで発信していきます!)
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